症状は様々
社会不安障害(SAD)の患者には共通する症状があります。程度の差こそあれ、下記の症状に思い当たることが多い人は社会不安障害をわずらっているかもしれません。
具体的に社会不安障害の患者は以下のような症状をもっています。
◇人前で話そうとすると極度に緊張してしまう
◇他の人の前で電話にでるのが怖い
◇人前で字を書くと手が震えてしまう
◇あまり親しくない人といっしょだと食事がのどを通らない
◇社会的な目上の人の前では緊張してしまいうまく話せない
◇他人と1対1になるのが怖い
◇顔見知り程度の人の集まりが嫌
◇他人の視線が怖い
◇「自分の視線が人に不快感を与えているのでは?」と感じてしまう
◇自宅以外の場所では常に緊張している
◇他人のちょっとした反応に敏感
◇どこにいても孤立してしまう(大勢の人が集まる場合でも)
◇他人とどうやってコミュニケーションをとればいいのかわからない
もしこの中に当てはまる状況がいくつかあるならば、あなたは社会不安障害である可能性があります。
症状が出やすい時
上記のような症状は社会不安障害の患者の特徴ですが、それは次のような状況のときに起こりやすくなっています。
①中規模~大勢の人前で話す
これは最も思い当たる人がいるとおもいます。結婚式、職場での会議、何らかの集会で自己紹介をしたり発表をする、多くの人の前で電話をするなどです。
これは予め発表や発言の予定がわかっている場合にはそのことを考えるだけで上記のような症状がでることもあります。
②人前で飲食をしたり給仕をする
社会不安障害の患者は人前で食事をするだけでも症状があらわれることがあります。
具体的には箸やスプーンが震えたり、人前でお茶を入れるときに手が震えるといったことです。
③人が見つめる前で字を書く
結婚式や葬儀での記帳や、携帯電話の契約書を書くとき、銀行や役所で書類を書くときです。こういった状況で手が震えてしまうことが多くあります。
④人の注目を浴びる
例えば、すでに会議や集会が始まっている部屋に入るとき、電車やバスに乗るときなどにも症状があらわれることがあります。実際に注目を浴びるのは一瞬のことなのですが、その一瞬に対して大きな不安を感じてしまいます。
⑤あまり知らない人との面談や交渉
初対面の人と会うときや、社会的地位の高い人と会うとき、商店やレストランで店員にクレームをつけたり、品物を返品するときなどです。このようなときにも不安を感じることがあります。
こういった状況で症状が起きることが多くなっています。
症状の特徴
社会不安障害の症状についてはおわかりいただけたと思います。最後に社会不安障害の症状の特徴をお話します。
①「少し面識がある」人が非常に苦手
「初対面の人と会う」ときに症状を感じやすいのはすでに述べましたが、その人と会うのが一度だけだとわかっている時には意外と社会不安障害の症状がでないのです。また、何度も会っている仲の良い友人に会うときは症状はあらわれません。
一番症状があらわれやすいのは、「少し面識があり、その後もつきあいが続く人」に対してです。
②「中程度の人数」の前が一番苦痛
何百人規模の大人数の前や、2~3人の人の前でも症状はあらわれますが、特に数人~十数人くらいの人前で症状があらわれやすくなっています。
③人そのものが嫌いなのではなく、「対人関係」に恐怖を感じる
社会不安障害の患者は「人」が嫌いなのではありません。また、「人」が怖いのではありません。「相手にどう思われているか」、「人前で恥をかくのではないか」ということに対して過度に恐れを抱くのです。
「人」そのものとはむしろ楽しく付き合っていきたいと思っているのです。
④自分の感じている不安や緊張が不合理だと理解している
社会不安障害の患者は人前で過度に不安を抱いたり緊張したりします。しかし、患者自身はその「不安」や「緊張」が不合理なものであると自覚しているのです。
以上が社会不安障害の患者の特徴です。
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