治療法の種類
社会不安障害(SAD)は科学的な治療法が確立されています。きちんと段階をふんでゆけば必ず治る病気です。
治療法の基本としては投薬治療と認知行動療法の2つがあります。
どちらか1つではなく、できれば2つとも併用してゆくことが望ましいと言われています。
投薬治療
投薬治療は抗不安薬や過度の緊張をやわらげる薬、SSRIと呼ばれる長期的に不安をとりのぞく薬などを飲み薬として服用してゆき、徐々に過度な不安感や緊張感をやわらげてゆく治療法です。
社会不安障害の治療としてはの基本はこの投薬治療が中心となります。
ただし、単純に薬だけを飲んでいれば社会不安障害が治るというわけではありません。
薬はあくまで一時的に不安や緊張を和らげるだけなので、その状態で徐々に社会生活に慣れてゆくのが目的なのです。
また、この投薬治療には薬の副作用もあらわれます。
例えば、「昼間の眠気」や「口内の渇き」といったものです。
治療に当たっては医師とよく相談し、副作用のことも考えながら臨みましょう。
なお、薬を飲み始めたからといって途中で止められなくなるという依存性はありません。
例えば、高血圧の薬などは一度飲み始めると途中で止めることは難しいですが、社会不安障害の場合は医師が「完治した」と診断すればその後は薬を飲む必要はありません。
この点について誤解をしていて「薬の服用」に抵抗を感じる人もいますが、依存性などはありませんのでご安心下さい。
ただし、治療の途中で医師の許可無く勝手に薬の服用を止めるのは大変危険ですので、医師の指導は絶対に守ってください。
認知行動療法
認知行動療法はいままで避けてきてしまった状況、例えば「人前でのスピーチや発表」などに医師の指導の下でトレーニングとして臨み、徐々にそうした状況に慣れてゆくことを目指します。
認知行動療法は現在のところ国内では十分な経験を積んだ医師が不足しているために行える医院は限られています。
そのため、現在の日本では薬を飲んで日常生活の不安を徐々に和らげてゆき、その中で患者がどうしても人前でのスピーチなどを避けられなくなった時に限って通常とは違うタイプの抗不安薬などを飲むという投薬治療が中心となっています。
認知行動療法の利点は副作用が全く無いことで、さらに「医師の指導の下で行える」という安心感もあるために、できれば認知行動療法も行える医院で治療を行うことが望ましいでしょう。
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