あがり症との違い:SAD(社会不安障害)治療体験記

あがり症との違い


社会不安障害(SAD)の患者ではなくても「あがる」ということは誰しもが必ず経験します。これは「人間である」以上、当然のことです。

では「あがる」と人間はどうなってしまうのでしょうか?下記に「あがった」時の代表的な症状を並べてみます。


・脈が速くなり、動悸がする

・冷や汗などの発汗がみられる

・手足や全身の震えが起きる

・顔が赤くなる


どうでしょうか?
あなたはこれらと全く同じ症状をもつ病気をどこかで目にしたことはないでしょうか?

そうなんです。社会不安障害(SAD)とは?にある、社会不安障害の患者のもつ症状と全く同じなのです。

それではなぜ全く同じ症状をもつのにも関わらず「あがり症」が性格の問題とされ、「社会不安障害」は病気とされるのでしょうか?そして、「あがり症」と「社会不安障害」の違いや判断する境界線はどこにあるのでしょうか?


「あがり症」は性格で「社会不安障害」は病気



「あがり症」は性格で「社会不安障害」は病気とされるのは、簡単に言ってしまえば上記のような症状があらわれる場面を回避してしまうかどうかです。

例えば、あがり症の人は「大勢の人の前でのスピーチ」を頼まれたときにためらいを感じつつも引き受けることができます。対して、社会不安障害の患者は何とかして断ろうと考えてしまいます。

ここが「あがり症」と「社会不安障害」の決定的な違いです。

言うまでもなく、「あがってしまう場面」を回避することは社会生活に少なからず支障をきたすため、社会不安障害は「病気」とされ、適切な治療が必要と言われているのです。


「あがり症」と「社会不安障害」の違い



あがり症と社会不安障害の境界線については研究が進められ、ある程度の傾向がわかっています。ここでは簡単に下記の表にまとめます。

なお、ここでの事例は「人前でスピーチをする時」とします。


あがり症=スピーチをする直前に不安を感じる
社会不安障害=スピーチをすることが決まった時から常に不安を感じる

あがり症=スピーチが始まると、不安がだんだんとおさまってくる
社会不安障害=話し始めてからも不安はおさまらず、むしろ不安が強くなることもある

あがり症=不安があっても、とりあえずスピーチを続けることはできる
社会不安障害=不安感からパニックになってしまい、スピーチを続けられなくなってしまう

あがり症=スピーチが終わると気持ちが楽になる
社会不安障害=何とかスピーチが終わってからも恥ずかしさを感じる

あがり症=スピーチの後は通常の精神状態に戻る
社会不安障害=スピーチの後に強い疲労感をおぼえる

あがり症=スピーチの場数を踏むことでだんだんと慣れてくる
社会不安障害=何度やっても慣れることはなく、むしろ不安が強くなってくる



どうでしょうか?発汗や震えなどの症状は同じでも決定的に違うところがあることがよくわかると思います。

これが「あがり症」と「社会不安障害」の違いです。


「あがり症」と「社会不安障害」の境界線



「あがり症」と「社会不安障害」をはっきりと線引きすることはできません。

いきなり結論から書いてしまいましたが、実際にこれほど社会不安障害の研究が進んでいてもその境界線はわからないのです。これはどんな名医や研究者でも同じ結論を言います。

例えば、『骨折』であればレントゲンをとれば100人中100人の医師が「骨折である」と診断するでしょう。しかし、『精神的な病』は明確な基準が無いためにその判断が難しいのです。

しかしながら、専門家ではなくても「社会不安障害」として治療を受けるか、「性格の問題」としてしまうのか判断できる人はいます。

それは実際に治療を受ける私たちです。

もしあなたが日常生活の中で「不安」や「緊張」を強く感じ、それが生活に支障が出ていると感じるならば、それは社会不安障害であり、治療を受けるべきです。

科学的な結論ではなく、主観的な結論に達してしまいましたが、「あがり症」と「社会不安障害」に境界線をひけるのは治療を受けるあなた自身です。

もし、日常生活に支障がでる「不安」や「緊張」を感じているのであれば、迷わず医師による診察を受けてみましょう。



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