(2)社会不安障害(SAD)克服体験記:SAD(社会不安障害)治療体験記

現代の薬の安全性

社会不安障害(SAD)の治療を行う過程で、必ず血液検査があります。

極稀に薬が患者の体質に合わないことがあるので、血液検査で体に異常がないかどうかをチェックするためです。

私も今までの治療の過程で、新しい薬を処方された後は必ず担当医の方に血液検査を行っていただきました。

こう書くと、必ず「薬の副作用で体に異常が出ることがあるんだ」と思う方もいらっしゃると思いますが、現代の日本で処方されている薬は、厚生労働省の入念な検査を経て認可されているものに限られるので、重篤な副作用が出ることは非常に稀です。

社会不安障害の治療で使用される薬も例外ではなく、重篤な副作用が出ることはほぼ無いため、私たち患者が副作用を気にすることはありません

また、安全性だけではなくなるべく人体に負担がかからないように造られているので、例えば「肝臓への負担が気になる」といった心配もほぼ必要ありません。

もちろん、人間が造ったものである以上100%安全というわけではありませんが、医師の指導の下で服用する分にはまず問題は起きません。

いったん薬の副作用が問題になるとマスコミは過剰に報道する傾向があるために、あまり神経質にならずに治療に臨むことを心がけましょう。

新しい薬の処方


私も例外ではなく、処方されている薬で重篤な副作用が起きていないかどうかをチェックするために血液検査を行ってきました。

結果、今までに薬の副作用とみられる異常はなかったのですが、眠気への対処と血液検査でも書いた通り、私の血液には「コレステロール」「中性脂肪」の数値が高いという悲しい診断がなされました。

食生活が乱れているのと、普段から運動をしていないことが原因であることは明白なのですが、この「コレステロール」「中性脂肪」が原因で私の肝臓にはかなり負担がかかっているようです。

そこで、今回の診察では野菜を多く食べること適度に運動をすることを言い渡されてしまいました。

また、応急的な措置としてグリチオール錠という薬を服用することになりました。

これは「肝機能の異常を改善する」効果があるために、食生活の改善や運動と合わせて服用すると肝機能を正常な値に戻すことができるようです。

社会不安障害の治療と少しはずれてしまいましたが、血液検査では思わぬところで異常が見つかることがあるので、自分の健康には気を使うようにしましょう(切実)。

薬の効能


『グリチオール錠』=慢性肝疾患による肝機能の異常を改善します。また、湿疹や皮膚炎にも用います。

※薬には副作用も含まれるため、必ず医師の指示を守って適切な服用を心がけてください。

あまり考えすぎずに-1年目

早いもので社会不安障害(SAD)の治療を始めてから1年が経過しました。

まずは先月から服用を始めた「ワイパックス」の効果をご報告します。

結論から言えば効果ありでした。

デパスを服用した次の日は筋肉を弛緩させる作用が働くために体が重く感じていたのですが、ワイパックスはその効果が薄いために体が重く感じることがなくなりました

治療の途中で不安に感じたことや不都合があれば、まずは「医師に相談してみる」というのが重要であるという基本を改めて痛感しました。

次に治療の成果です。

ゆえあって人生で初めて「税務署」に行ったのですが、普段足を運ぶ機会がない場所なので行くことが非常にためらわれました

訪問する前の日は気が重く、「できれば行きたくないな」とずっと思っていましたが、行かないわけにはならないので「ワイパックス」を直前に2つ服用して、いざ決戦の地へ。

税務署の前で足が止まってしまい、数分間税務署の前をうろうろしましたが、案ずるより生むが安し。何とか中に入って用を済ませることができました。

今回の診察でそのことを医師の方に話すと、「非常に良い経験だったと思います。税務署というのは普段は行く機会がないので、普通の人でも行きづらい場所です。「自分だけが特別」なのではなく、「誰でも緊張する状況はある」ということを忘れないでください」と言われました。

自分が社会不安障害を患っているとわかると、「普通の人は緊張することはないんだ」「自分だけが特別なんだ」と思ってしまいがちですが、「普通の人でも緊張することはたくさんあるのだ」ということです。

社会不安障害もちの私には「普通の人なら税務署に入るのも問題ないことなんだ」と思い込んでいましたが、社会不安障害の患者でなくても税務署のような場所に入るのは緊張してしまうものなのです。

あまり考えすぎずに、「緊張するときは緊張するものなんだ」ということを受け入れて治療を進めてゆきたいと思います。

新しいことへのチャレンジ

社会不安障害(SAD)の治療を始めてから11ヶ月目までの体験記です。

10ヶ月目-新しいことに挑戦!



早いもので治療を始めてから10ヶ月目になりました。

前回に「今まで行ったことのない美容室に入るのには少し抵抗がある」と書きましたが、この一ヶ月の間にあえてもう一度違う美容室にチャレンジしてみました。

駅前という目立つ場所にある美容室だったのですが、行く前に気持ちをリラックスさせる効果のある頓服用のデパス錠を飲み、「落ち着けば大丈夫」と自分に言い聞かせると、それほど抵抗なく入店することができました。

入店後はカットしてほしい髪型などを美容師さんに伝えるのもスムーズに進み、何事もなく終わりました。もちろん初めて会話する美容師さんでしたが、緊張することもほとんどなかったです。

普通の人にはごく当たり前のことなのですが、髪を切ってさっぱりしたこともあるのでしょうか、美容室から出た後にはものすごく晴れ晴れとした気持ちになることができました。

今回の診察時にそのことを医師の方に伝えると「普通の人でも、新しい美容室に入るときなどは少し抵抗があるものですが、すんなりと入れたのならば治療が順調に進んでいるということです。」と言われ、

さらに

「薬に慣れてきているようなので、初期から服用しているデプロメール25mgを50mgのもの(つまりは2倍の量)に変えましょう。」と言われ、診察を終えました。

今回から服用する薬が変わり、精神的な部分だけではなく、目に見える形で治療が進んでいるという実感がわきました。

次回までの変化が楽しみです。

※追記・今回の治療日記中にもありますが、あえて新しい美容室にチャレンジしてみました。治療開始前まではどうしても新しい店をさけてしまい、同じ美容室に行くのにこだわっていました。このようなポジティブな行動は以前の自分からは考えられなかったことです。「行動してみよう」という気持ちが芽生えたことは自分にとって大きな変化です。

11ヶ月目-店員さんとの会話



11ヶ月目の定期検診です。

今回は治療に新たな展開がありました。

まずは治療の成果です。

先日私の使用しているパソコンのモニターが壊れてしまったので新しいモニターを買いに行ったのですが、その時店員さんにモニターを選ぶときのポイントや私の使用しているパソコンとの相性を聞くことができました。

つまり、店員さんと普通に会話ができたのです。

普通の人にはどうでもないことかもしれませんが、私にとって「店員さんに声をかける」という行為は非常に心理的な負担になることだったのです。

ただし、全てがすんなりといったわけではなく、店員さんとの会話中に自分の顔が赤くなってしまったことに気づきました。

そのことを今回の診察で医師の方に話すと、「一歩ふみだせたことは非常に大きな成果です。顔が赤くなってしまうということは初対面の店員さんと話すときにはけっこうな割合でおこりうるので、それは他の人を観察してみるとわかりますよ」と話していただけたので多少安心しました。

次に「薬を飲んで寝た次の朝は身体が重く感じることがある」ということを伝えると、「デパスは筋肉の緊張をやわらげる効果があるために、そうした症状があらわれることがあります。

今回はためしにデパスの代わりに『ワイパックス』という薬に変えてみましょう。こちらは筋肉を弛緩させる効果は薄いために、身体が重くなる副作用はあらわれにくいです」と言われ、薬を変更してみることになりました。

まずは「ワイパックス」の効果をためして来月の検診にのぞみたいと思います。

薬の効能



『ワイパックス0,5mg』=緊張、ストレスなどを和らげる薬です。眠れないときにも用います。

※薬には副作用も含まれるため、必ず医師の指示を守って適切な服用を心がけてください。

眠気への対処と血液検査

社会不安障害(SAD)の治療を始めてから9ヶ月目までの体験記です。

7ヶ月目-血液検査



治療開始から7ヶ月が経ちました。日中の眠気に悩まされることはあるものの、総じて経過は順調です。

今回は診察の最後に血液検査を行いました。
投薬治療を行う際には、ごくまれにですが血液に異常がでることがあるそうです。

異常が起こる確率自体は低いですが、念のためということでの血液検査でした。

注射を受けて採血をしましたが、終わった後に若干の立ちくらみが(笑)。すぐにめまいはおさまりましたが、この歳(20代中盤)になっても注射を受ける瞬間は緊張してしまいます

そのことを先生に話してみると、「注射は誰でも嫌なものです。『注射が好き』という方はリストカットの常習者の人ぐらいです。」という、ちょっと怖い話を聞いてしまいました。

本題の血液検査の結果は来月での定期検診にて伝えていただけることになっています。

自分自身では特に身体に異常は感じられないので問題ないと思いますが、結果を待ちたいと思います。

8ヶ月目-停滞期?



8ヶ月目の定期検診に行ってきました。

最近の自分が感じていることは「薬の効果があまり感じられなくなった」ということです。

治療開始当初は薬を飲んだ直後は非常に気持ちが楽になったのですが、最近はあまり薬の効果を感じず、寝る前や朝に薬を飲み忘れた時と、しっかりと薬を飲んだ時で違いを感じなくなったのです。

そのことを診察時に正直に医師に伝えたところ、「それは他の患者さんにも当たり前に起こることです。治療を開始した当初と違って日常の場面では『緊張しない』ということが当然になってきているので、薬の効果を感じなくなることは治療をする患者さんの誰もが経験することです。」と言われました。

つづけて、「私から見ても治療開始当初から比べても明るくなったと思いますよ。治療開始前から会っていない知人の方に久しぶりに会ったら変化を感じてくれるはずです。」とも言われました。

そして治療の段階を一歩進めて、今まで朝晩の2回飲んでいた薬を朝昼晩の3回飲むことになりました。

治療が確実に前進していることを感じます。この調子で進んで行きたいと思います。

ちなみに7ヶ月目に行った血液検査の結果は「異常なし」でした。

薬の副作用という意味では異常無しでした(強調)。

なんと私の血液内の「コレステロール君」「中性脂肪君」の数値が高いらしいです…。

皆さんも普段の食事には気をつけて、しっかりと運動もしましょう(切実)。

9ヶ月目-眠気への対処法



9ヶ月目の定期検診に行ってきました。
今回診療前に医師に伝えておこうと思ったことは「朝、昼に薬を服用すると日中に眠くなってしまう」ということです。

以前の体験記にも書きましたが、悩まされている薬の副作用です。

診察時にそのことを告げると、「眠気が日中に起きてしまうようなので、朝服用していた分を昼にまわすようにしてみましょう」と言われました。つまり、今までの朝と昼の2回分の薬を昼にまとめて服用することで日中の眠気をなるべく抑えるということです。

それまでその副作用の症状を医師に言わなかった私が悪いのですが、何だかとっても簡単な対処法ですむことになりました。

加えて治療の効果の実感がどのくらいあるのかを聞かれましたので、「初めて行くコンビニや料理店には楽に入れるようになりましたが、初めて行く美容室に行くときはまだ少し抵抗がありました。」と正直に伝えたところ、

「ではもう少しこのままの薬で様子をみてみましょう。何か不安があると事前にわかるときにはそのときにデパスを必ず服用してください。もう少し薬に慣れてきたら強めのものに変えてみましょう」と言われ、今回の診察は終わりました。

今回のポイントは薬の服用が朝昼晩の3回から、昼晩の2回のなったことと(薬の総量は変わりません)、治療自体は順調に進んでいるということです。

治療の基本自体は開始当初から変わりません。薬を飲んで日常生活を送る。そうすれば治療前は緊張するような場面にあっても乗り切ることができる。これが治療の基本です。

あせらずに確実に治療を進めてゆきたいと思います。

副作用の眠気に悩む

前々回の検診から就寝前だけではなく、朝食後のの服用を開始しましたが、薬の効果が「気分を落ち着かせる(=リラックスさせる)」ものであるので、その副作用として昼間の眠気に悩まされることがあります。

「車の運転など、危険な作業に従事する方は服用しないでください」と処方せんにも注意書きがありますが、これは副作用として受け入れていかなければならないことです。

何かしらの危険物を扱う仕事などに従事されている方は、必ず医師の方と相談しましょう。なるべく日中の眠気がおきなくなるように薬の成分を調節してくれると思います。

「医師の方を信頼して相談する」というのは社会不安障害の治療にとっては非常に重要なことです。

気づいたこと、不安に思うこと、疑問点などの悩みは必ず相談することにしましょう。

勝手な判断で薬の服用を止めてはいけない



上記のように社会不安障害(SAD)を治療する際に服用する薬には副作用があります。

副作用の現われ方には個人差があり、全く副作用を感じない人もいれば、人によっては「耐え難いような眠気に襲われる」といった強い副作用を感じる人もいます。

しかし、薬の副作用を強く感じるからと、自分の勝手な判断で服用を中止することは絶対に止めてください。

服用をつづけて体が薬に慣れてしまった後に急に飲むのを止めると、人体に副作用以上の強烈な吐き気、めまい、耳鳴りなどの症状があらわれることがあります。

そのため、医師は患者の症状が快方に向かった場合は薬の量を徐々に減らして、最終的に薬を飲まなくてもよい様に調節してくれます。

もし、薬の副作用を強く感じることがあればすぐに医師に連絡し、、薬の種類を変える等の適切な処置をとってもらいましょう。

診断良好-5ヶ月目

社会不安障害(SAD)の治療を始めてから5ヶ月目までの体験記です。

4ヶ月目-薬の量が多くなる

4ヶ月目の定期検診に行ってきました。

前回の100%の状態?でも触れましたが、「デパス錠」を服用した後は不安や緊張がかなりやわらぎますが、服用しないで行動するときには若干「不安や緊張」が残ってしまいます。

ですので、今回は事前にそのことを医師の方に伝えたようと思って診察を受けました。これは今回に限らずに、定期検診の際には前回の検診日から気づいたことを事前にまとめてから診察に臨むとより治療がスムーズに進むと思います。

診察時にそのことを話すと、今まで就寝前に1錠づつ飲んでいた「デプロメール錠」「プリンペラン錠」を1日2回、朝と就寝前に服用することに決定しました。

効果がどうでるか、楽しみです。

5ヶ月目-

5ヶ月目の定期検診に行ってきました。

先月から薬を朝晩2回に飲むことになりましたが、それによって以前よりもさらに人前にでることが楽になりました。

ただ薬の副作用として、朝に薬を服用した後に昼間の間に眠くなってしまうことがあります。

この副作用は薬を長期間服用するとある程度改善されるために、これからの一ヶ月は同じ薬を服用してゆき、昼間の副作用が少なくなってきたら強めの薬に変えるということで今回の診察は終了しました。

治療に大きな変化はありませんが、経過に問題があるわけではないので順調と言えます。

このまま薬の服用を続けてゆき、徐々に症状を改善してゆきたいと思います。

100%の状態?

社会不安障害(SAD)治療を開始してから3ヶ月以上が経過しました。実感としてはおおむね順調ですが、それでも多少「不安や緊張を感じる」という場面はあります。

そんな時に私が飲むのは、治療開始当初に「緊張する場面があるのが予めわかっている場合に飲んでください」とわたされた頓服用の「デパス錠」という薬です。

これは不安や緊張をやわらげる薬で、即効性があり、これを飲んだ後しばらくは本当にその効果を感じることができます。

例えば、静かな郵便局内など、声を出すのをためらってしまうような場面でも意識せずにすんなりと会話をすることができるようになります。

他にも、顔見知り程度のご近所の方にとっさにあいさつされた場合にも自然と「おはようございます」と返せるようになります。

それまではとっさに話しかけると、どもってしまうことが多かったのですが、落ち着いて状況に対応できるようになります。

ただし、これはデパス錠を服用した後のことなので、服用直後ではない場合には若干声を出すのをためらってしまう時があります。

つまり、頓服用の薬を服用した直後の状態が私にとっての「治療の100%の状態」であり、薬の力を借りずにこの状態になるのが治療の目標地点なのだと思います。

今の自分が何%の状態にいるのかは正直なところわかりませんが、少しづつ目標地点に近づいていることは感じています。

100%の状態になるのが3ヶ月先か1年先なのかはわかりませんが、一歩づつ治療を進めてゆきたいと思います。

安定してきた時期

社会不安障害(SAD)治療を始めてから3ヶ月目までの体験記です。

2ヶ月目-安定期



治療を開始してから2ヶ月が経ちました。

この時期になると、治療開始当初と違って薬の効果を感じることがなくなっていきました。

もちろんこれは治療の効果があらわれなくなったのではなく、以前と違い「緊張してしまう」、「怖い」と感じる場面が少なくなっていったからだと思います。

つまり治療が安定期に入ってきて「慣れ」がでてきたために、治療の効果を感じることが少なくなってきたのです。

だんだんと対人的な恐怖を感じることが少なくなっています。この調子で治療を続けていきたいと思います。

3ヶ月目-順調、順調



3ヶ月目の定期検診に行ってきました。

前回の検診から特に何かがあったわけではありませんが、治療が順調に経過している実感があります。

「何かがあったわけではない」ということは裏を返せば生活のパターンが良い方向に習慣づけられているのかもしれません。

そのことを医師の方に伝えると、「順調にいっているようです。この時期になってもまだ治療の効果をあまり実感できない患者さんもいるのですが、問題ないようなので薬の量や種類は変えなくても大丈夫でしょう」と言われました。

もしこの時期になっても治療の効果をあまり実感できない場合は、正直にそれを医師の方に伝えましょう。

人によって薬の効き方や症状の度合いが千差万別なので、自分の状態を正直に伝えることが治療への近道です。

薬の効果を実感

社会不安障害(SAD)の治療を始めてから1ヶ月以上が経過したある日に私にとって衝撃的な事件がおきました。購入したDVDが不良品だったのです。

普通の人には何でもないことなのですが、私の場合は不良品を交換してもらうのにも大きな勇気が必要なのです。もしかしたら社会不安障害の患者の方には共感してもらえるかもしれません。

そこで、お店に行く前に医師から「不安なことがあると前もってわかっているときは直前に飲んでください」と言われた頓服用の「デパス錠」を飲んでみることにしました。

すると、以前は不良品などの交換をしてもらうのが怖くて仕方がなかったのですが、薬の効果か、すんなりとお店に入ることができ、店員の方に事情を説明してからあっさりと買ったDVDを新品のものと交換をしてもらうことができたのです。

このことが嬉しくて、直後の定期検診のときに医師の方にこの変化を話してみたところ、「それは良かったです。今回のことのようなことを重ねてゆけば、今までの不安に思っていたことでも自然に行動できるようになります」と言っていただきました。

今回の経験は小さなことだと思いますが、経験を積み重ねて「不安」を「当たり前にできること」に変えてゆきたいと思います。

3度目の検診-頓服薬

社会不安障害(SAD)の3回目の定期検診に行ってきました。

今回も前回と同様に薬の効果や副作用などの確認です。

相変わらず、病院に入るときが少し苦手ですが(病院だけではなく、喫茶店などにも入るのが苦手なのも社会不安障害の特徴です)、それでも以前よりは抵抗を感じることがなくなってきました

診察時に医師の方から「調子はどうでしょうか?」とたずねられたので、前回からの2週間で自分が感じた改善点を全て伝えました。

私が今のところ一番感じている改善点は、「見知らぬ人の前で声を出す」ということに抵抗を感じなくなってきたことです。

例えば、レストランなどで注文をするときに、周りに他のお客さんがいると口ごもってしまうことがよくあったのですが、そういうときでもあまり気にせずに普通の大きさの声で注文を伝えられるようになってきました。

以前の私は人前で「大きな声を出す」ということにどうしても恥ずかしさを感じていましたので、これくらいのことでも大きな嬉しさを感じます。

医師からは「経過が順調なので、次回の検診は1ヶ月後にしましょう」と伝えられ、治療開始時からのものと同じ薬と、「年末年始で人前に出る機会があったとき用に」と頓服(とんぷく)用の抗不安薬をいただきました。

この抗不安薬は人前で話すときなど、不安を感じるようなケースが前もってわかっている30分くらい前に飲むと、不安をやわらげる効果があります(1錠飲むと3時間くらい効果が続くとのことです)。

社会不安障害の治療は、始めのうちはこうした薬の力を借りて、徐々に不安に対して体を慣らしてゆく必要があります(慣れれば薬の力を借りずに不安を感じることがなくなるようです)

次回の検診までに抗不安薬の効果がわかればまた報告したいと思います。

薬の副作用がでる場合

社会不安障害(SAD)治療開始から10日目です。
寝る前に薬を飲むのが日課となっています。

薬を飲んでからすぐに眠れる日は良いのですが、寝つきが悪い日には私が服用している薬のうちの一つ、「プリンペラン錠」の副作用を感じてしまう日もあります。

※薬局からもらった説明書にも「◆眠気、めまいがあらわれることがあります」と書いてあります

私の場合はそんなに強くは感じませんが、人によっては強めに副作用を感じることもあります。そのようなときはすぐに医師の方に相談しましょう

もし副作用が耐えられないほどの強さであれば、薬の強さを変えてくれたり、薬自体を別なものに変えてくれるはずです。

社会不安障害の治療は一人ではできません。必ず医師の方と二人三脚でがんばりましょう。

※「◆眠気、めまいがあらわれることがあります」とあるのに「寝つきが悪い」と書いたのはただ単に昼寝をしてしまったりして夜眠れなくなっていただけです(笑)

経過報告-2回目の診察

社会不安障害(SAD)の初診日から1週間が経ち、再診察を行いました。

今回は初診時とは違い受付に診察券を出して待ちました。周りの患者さんも心療内科にきていることもあり、「自分と同じように社会不安障害(SAD)の人もいるのかな?」と思うと、悩みをかかえている人は自分だけではないということがわかります。

それぞれの患者さんの事情もあると思いますが、悩みがあるのは自分だけだと思わずに、大なり小なりみんな何かしらの悩みを抱えているのだと思いましょう。

最近(2006年11月現在)は「いじめ」が原因で自殺する小、中学生などがニュースになっていますが、一人で悩まず、誰かに相談するということは非常に大切です(社会不安障害といじめでは事情が全く違うこともありますが、どちらも「解決できる問題」という点では同じだと思います」)。

世の中には必ず自分の悩みを聞いてくれる人がいます。理解してくれる人が必ずいます。

それは医師の方かもしれませんし、親や友人かもしれません。悩みは誰かに話すだけでもずいぶんと楽になれます。自分で抱え込まずに必ず誰かに相談をしてみましょう。

最近はインターネット上で「心の悩み」を打ち明けることのできるサイトもたくさんあります。私のサイトと相互リンクをしてくださっているサイト様にもそういった掲示板などの場所があります。

もし直接誰かに話すのが怖いのであれば、まずはそういった掲示板などで悩みを打ち明けてみましょう。

話がそれてしまいましたが、再診察のときは1時間ほど待ってから診察室に呼ばれました。前回同様に個室で医師の方と1対1での診察です。

「調子はどうですか?薬の副作用はありましたか?」と聞かれたので、「人前で話すのが少し楽になった感じがすることと、副作用は多少感じるけどあまり気にならない」というこの1週間での経験を伝えると、「薬の効果は通常は徐々にあらわれてきますが、服用後すぐに効果を感じる人もいます。良い形できているので、様子をみてみましょう」と、治療は今の形で継続することになりました。

また、「もし大勢の人の前で話す機会があれば事前にお話ください」ということと、「薬に慣れてきたら少し強いものにしてみましょう」ということを伝えられ、その日の診療は終わりました。

今回は前回と同じ薬3種類を2週間分いただいて帰りました。まだ治療を開始してから1週間ですが、ゆっくりと確実に進んでいるという実感がわきます。

克服への挑戦-初週

社会不安障害(SAD)治療開始初週の体験記です。

2日目-胃のムカつきが…



2日目の朝、安眠の薬を一緒にもらったおかげで朝までよく眠ることができました。

それまでは私は朝方に目が覚めてしまったり、寝つきがわるかったりすることがよくあったので、すぐに薬の効果を感じることができました。

ただ、寝る直前にあった胃のムカつきは仕方がないこととはいえ少し気になりました。私の場合は「気持ち悪くなる」とまではいきませんでしたが、人によっては「服用をつづけられない」と感じることもあるようです。

薬を服用するときは「副作用」というものはどんなものであっても避けられないものですが、もしあなたがどうしてもがまんできない副作用を感じてしまった場合は、医師の方に早めに相談しましょう。必ずなんらかの対応をしてくださるはずです。

治療開始翌日は、人前に出る機会があまり無かったために、そちらの方の効果は感じることができませんでしたが、「社会不安障害は魔法のようにすぐに治すことはできない」ものなので、ある程度の時間と根気が必要です。

3日目-薬の効果を実感



3日目はささいなことですが、薬の効果を感じることができました。

「それは本屋で買い物をしたときにレジに行くのが楽になった」ということです。普通の人には「何でもないことじゃないか」と言われてしまいそうですが、私にとってはこれくらいのことでも多少の不安を感じてしまっていたのです。

また、宅配便を頼んだ運送業者から頼んだ荷物のことで私に電話があったのですが、「家族の前でもあまり緊張することなく電話にでることができた」ということも大変嬉しかったです。

社会不安障害の患者には「人前で電話に出るのが怖い」という症状があらわれることも多く、私も以前はたとえ家族の前でも電話に出るの嫌だったのですが、それがかなり楽に感じました

非常にささいなことですが、治療を一歩前進することができたということは大きな喜びです。

4日~6日目-人前で声を出すことが…



薬の効果が少しづつあらわれ始めているのを感じています。

図書館で本を探すときにも職員さんにたずねるのが楽になったり、こちらから人に電話をするのも楽になりました。

以前は静かな図書館で声を出すというのは注目を浴びてしまい、非常に恥ずかしかったのですがあまり周囲を意識せずに話すことができたのは嬉しかったです。

とはいえ、全く苦にならないというわけではないので、これからさらに慣れてゆく必要があるとも思います。


「自分は社会不安障害にかかっていて今は治療をするためにがんばっているんだ」と前向きに考えて「社会不安障害(SAD)という病気と一緒に歩んでゆくんだ」という心構えが必要だと思います。

薬の服用開始-初診日夜

初回診察時にわたされた薬は1週間分で3種類

「デプロメール錠25 25mg」「プリンペラン錠 5mg」「デパス錠 0,5mg」でいずれも錠剤タイプの飲み薬です。薬と一緒にわたされた注意書きには、

デプロメールは「意欲低下を改善し、気分を落ち着かせる薬」
プリンペランは「胃腸の働きを助ける薬」
デパスは「不安や緊張をやわらげ、熟睡できるようにする薬」


と書いてありました。

今回は医師に「副作用として飲んだ後に多少胃のムカつきがでる場合があるので、なるべく就寝直前に飲めば副作用を感じることがなくなります」と言われたので就寝直前に飲むことにしました。

飲んだ後に15分くらいして「少し胃のあたりがムカムカするかな?」という感じがありました(その後はすぐに寝てしまったのでそれ以上はわかりませんでした)。

治療はまだ一日目でしたから具体的な効果はもちろんまだわかりませんが、「社会不安障害を治す一歩を踏み出せた」ということで大きな充実感がありました。社会不安障害を治療したいという方はなるべく早めに診察を受けましょう。

※なお、一口に「社会不安障害(SAD)」といっても様々なタイプの患者がいるために、薬の種類は変わってきます。医師の指導の下で適切な服用を心がけましょう。

薬の効能



『デパス錠0,5mg』=不安、緊張、ストレスなどを和らげる薬です。眠れないときにも用います。

『デプロメール錠25mg』=憂鬱な気分を改善する薬です。強迫性障害や社会不安障害にも用います。

『プリンペラン錠5mg』=胃腸の働きを助ける薬です。

※薬には副作用も含まれるため、必ず医師の指示を守って適切な服用を心がけてください。

初診日

当たり前のことですが、社会不安障害(SAD)を治療するにまず病院を探さなければいけません(私の場合は、インターネットで自分の住む市内で治療を受け付けている医院を探しました)。

初診時には、正直なところ私は病院に行くことさえ恐怖の対象になっていました。今までにも初めて入るレストランなどでも「知らないものに対する不安」というものがあり、中に入る決心がつかなかったからです。

しかし、「ここは乗り切らなくてはいけないところだ」と自分に言い聞かせて、勇気をもって病院の中へと入っていったのです。

不安がありつつも受付で「社会不安障害の治療をしたのですが」と伝えると、事務員の方が丁寧に対応してくださり、問診表をわたされて「こちらに記入をお願いします」と言われました。

問診表には「今までの生活で社会不安障害に関係すると思ったこと」、「人前に出る状況を避けてしまいがちですか?」など、簡単な項目が20~30個くらいあり、それに全て記入して受付の人に手渡すと「順番が来ましたらお呼び致しますのでしばらくお待ちください」と言われ、ソファーに腰掛けて待つことにしました。

初めてきた場所はやはり落ち着かないものでしたが、院内はきれいに掃除が行き届いていて、リラックスできる静かな音楽も流れていたので、緊張しつつも良い雰囲気で待つことができました。

そして30分ほど待って、診察室に呼ばれました。

普通の内科の病院などではアシスタントの看護士の方など、複数のスタッフの方が診察室にいることが多いですが、心療内科の場合はプライバシーのこともあるのか、個室の中で医師の方と1対1での診察となったので、周囲の人の目を気にせずに話すことができました(ささいなことですが、これはかなり嬉しかったです)。

まずは医師の方が笑顔であいさつをしてくださり、社会不安障害の治療ということで「今までの体験でどんなことが社会不安障害に関係することだと思いましたか?」と問いかけられたので、今までの経験を隠さずにすべて話しました。

「大勢の人前で話すことが苦手」

「初めての店に入るのが怖い」

こうしたことを伝えると、医師の方から「確かに社会不安障害の可能性があります。大変でしたね。」と声をかけてくださり、「自分のつらさをわかってくれる人がいる」と思えただけでもずいぶんと気持ちが楽になりました。

そして、私の経験の中に共通するのは「恥をかいてしまうのではないか」ということに対して強い不安感があるということでした。そして「社会不安障害は必ず治療できます。まずは不安や緊張を抑えるお薬を飲んでみましょう」と言われ、私が夜は良く眠れないということを伝えると安眠の薬も一緒に出してくださいました。

これで初回診察は終了しました。時間は10分もかからなかったです。

医師の方が私のこれまでの経験を真摯に聞いてくださったことだけでも気持ちが落ち着き、「社会不安障害は必ず治療できます」という言葉に勇気付けられたことが何よりも嬉しかったです。

受診のきっかけ

※このページでは私が社会不安障害の治療を受けるまでの過程を記しています。個人的に治療を受けようと思ったきっかけを書いているだけなので、具体的な治療の過程を知りたい方は読み飛ばしても問題ありません。

私が「社会不安障害(SAD)」という言葉を知ったきっかけは大学生のころ、テレビのCMを観ていたときでした。このサイトを見てくださっている方もご覧になっているかもしれません。

「ただの恥ずかしがりやだと思っていた」

「人前に出るのが怖い」

この2つが私へのキーワードとなりました。

私は昔から人前に出るのが苦手でした。
小学生くらいのときはあまり気になっていなかったのですが、中学生くらいからはクラスメイトの前で何かを発表する授業があることがわかると、それまでの間は憂鬱な日々が続きました。

高校、大学と進んで行ってもそれは変わらず、大学ではゼミには勇気を出して何とか入ったものの、卒論テーマの発表を同級生の前でするときには顔が真っ赤になり、緊張して声が震えてしまい、うまくしゃべれなかったことを鮮明に覚えています。

ゼミのOB会があるとき、サークルのコンパがあるとき、楽しいはずのイベントが楽しめなく、あまり面識の無い人達と一緒の席に集まるというのが苦手でした。

しかし、「これは性格的な問題なんだ」といつも自分に言い聞かせて、今までの人生を過ごしてきました。

そんなおりに「社会不安障害(SAD)」という病名を知ったのです。

「社会不安障害は治療可能です」

その言葉に勇気づけられ、「もしかしたら治るのかも」という期待を込めて社会不安障害の治療を受けてみようと決心しました。

「人前で堂々と話してみたい」「苦手な状況を避けてきた自分を変えてみたい」とう思いが私の原動力となったのです。